"全日本所属選手"として後楽園ラストマッチを行った小島の目に涙!大和はシングル戦でKAIに激勝し、アジアタッグ挑戦をアピール
全日本プロレス
RISE UP TOUR 2010
日時:5月16日(土) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1700人
16日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『RISE UP TOUR 2010』開幕戦。武藤敬司がヒザの手術により長期欠場、西村修は政界進出により戦線離脱、そして小島聡が5月いっぱいで全日本を退団することが決まった一方で、5・2愛知大会で浜亮太を破り、第41代三冠ヘビー級王者となった鈴木みのるが、船木誠勝、太陽ケア、曙と超党派軍を結成し、諏訪魔、河野真幸、真田聖也、浜亮太の新世代軍との世代闘争が本格化している現在の全日本マット。
"全日本所属選手"としてはこの日が後楽園ラストマットとなる小島は、かつて"コジカズ"タッグとして活躍し、小島の退団にも一定の理解を示していたカズ・ハヤシとタッグを結成・対するは小島の退団が公になった直後、真っ先に「逃げだね。何でこの時期に? 何でアンタがもっと危機的状況を作るんだって!」と厳しい言葉で批判した諏訪魔(パートナーは近藤修司)。
本来であれば小島も全日本のナウリーダーとして新世代の壁となって世代闘争を行うはずだったのだが、諏訪魔との対戦はこれが最後となってしまった。先に入場した諏訪魔は実に厳しい表情で入場してくる小島を睨み付けていたため、押し殺している感情を諏訪魔がこの試合で小島にぶつけたらどうなってしまうのかと思われたが、ロープに押し込んで言った諏訪魔は離れ際に張り手ではなく、ガットショットを打っていき、ショートエルボーを小島が打っていくと、ダブルチョップを返すといった意外とオーソドックスな展開に。
さらに小島ではなくカズが長いあいだ捕まってしまう。小島が「カズ、頑張れ!」と檄を飛ばしながら何度も助けに入るが、その度に諏訪魔が場外に蹴散らしていく。しかし最終的には小島が場外で諏訪魔を鉄柵に叩きつけ、近藤にハンドスプリング・レッグラリアットを叩き込んだカズが「小島さん!」と叫びながら小島にダイビングタッチをするという"テンコジ"タッグではお馴染みの友情シーン!
笑顔でカズからのタッチを受けた小島は、マシンガン逆水平や行っちゃうぞエルボーなど、いつもの"元気な小島"を見せた末に最後はラリアットで近藤から3カウントを奪った。小島と諏訪魔が感情的にやり合うシーンはほぼなく、ある意味でお客さんの前ではキッチリ試合を見せたわけだが、試合後小島が握手を求めると、近藤は応じたものの諏訪魔は首を振って拒否。試合前の目つきとこのシーンに諏訪魔の感情がチラリと見られた。一方の小島は四方の客席に深々と一礼すると、目に涙を溜めながら引き揚げていった。
インタビュースペースで小島は「自分で決めて決断した道だけど、100%後悔してないかって言われたらまだ分からないし、正直また色んなこと思い返してね、俺の決断間違ってたんじゃないかと思ったりとかもあったんですけど、今こうやってリングに上がって試合ができるということの幸せを噛み締めて、このシリーズ頑張りたいと思います」と涙を堪えながら語った。
鈴木の持つ三冠挑戦を真っ先に表明したのは、このところ諏訪魔や小島にもフォール勝ちし、4・29後楽園大会ではタッグマッチながら船木からもフォール勝ちを収めた河野。この日、6人タッグで鈴木と直接対決する河野としては、鈴木を追い込んで存分にアピールしたいところ。しかし鈴木は河野に対して三冠のベルトを見せつけて挑発しておきながら、渕正信を先発させて「オヤジ、見せてやれ! ジジイ、行け!」と檄を飛ばす。
浜が出てきて苦笑いしながらタッチを求める渕を鈴木も船木も無視したり、浜のヒップトスを食らって思わず控室に帰ろうとする渕を鈴木が追いかけていって連れ戻したりと、真正面からガンガン来る新世代軍相手に"スカす"闘い方を見せる鈴木だが、いざ河野と直接対決となると強烈な張り手を見舞って舌を出しながらニヤリ。さらに河野がタッチをしてコーナーに戻っても、鈴木のほうから攻撃を仕掛けていって場外に連れ出して馬乗りナックルを見舞っていく。
鈴木と船木が合体攻撃を見せると、渕も鈴木に向かって「鈴木、しっかり(真田を)持て!」と指示してからコーナーに登っていきミサイルキックを発射。さらに渕はバックドロップ、首固めで真田を追い込んでいったが、惜しくも逆に回転足折り固めで丸め込まれて3カウントを奪われた。
その間、ずっと場外で河野を痛めつけていた鈴木は、本部席に置いてあった三冠のベルトを肩に担ぐと、座り込んでいた河野に向かって「そこの弱っちい坊や。気易く三冠とか俺の名前を出すんじゃねぇよ。テメーが口にしていい代物じゃねぇよ。出直して来い!」と強烈な"ダメ出し"。インタビュースペースでも「(新世代軍は)全日本を守るって言ってるからダメなんだよ。何だそのちっちゃい目標。経歴も生き方も比べるだけ可哀想じゃねーか。だったらよ、やってみればいいんだよ。俺らを超える? 俺らに勝つ? 1回の試合で勝つことじゃない。だから言ったじゃねーかよ、超えれるものなら超えてみろ。あいつらが超えなきゃいけないのは試合で1、2、3と取ることじゃない。ギブアップという言葉を吐かせることじゃない。もっと、大きなものだ!」と言うと、スタン・ハンセン氏に会って「みんなぶっ飛ばしちまえ、三冠チャンピオンは向かってくる奴全員ぶっ倒すもんだ」と言われたことを明かした。
メキシコ遠征、2008年の日本デビュー、小島とのユニットF4と、これまで常に行動を共にしてきた大和とKAI。だが、ジュニアタッグリーグ戦前、近藤からタッグ結成を持ち掛けられた大和は、それまでのパートナーだったkAIに張り手を見舞って決別した。その2人がシングルで対決。
いきなり大和が先制のバックドロップを決め、KAIがエプロンにエスケープすると、まるでトペのようなスピアを決めてそのまま場外転落! いきなり大和のやる気が爆発したカタチとなったが、KAIも本部席のテーブルの上に大和を寝かせ、エプロンから鉄柵越えダイブのフットスタンプでテーブルクラッシュ!
その後も大和が強引にスパイダージャーマンで投げれば、KAIは雪崩式アームドラッグからのLATとお互いに真っ向からガンガンやり合う。勝負の分かれ目となったのは、KAIのスプラッシュ・プランチャを大和がヒザを立てて迎撃したあと、お互いにヒザをついたまま張り手を見舞う場面で、KAIのグーパンチに対して大和は強烈なヘッドバット! これでKAIは額から流血!
やや朦朧としているKAIをぶっこ抜きジャーマンでブン投げた大和だが、KAIが何とかカウント2で返すと、間髪入れずクロスアーム式ジャーマンで投げてカウント3! 試合途中から「大和」コールが増えていったが、この瞬間大和に大歓声が飛んだ。そして大和は興奮気味に近藤を呼び込んで抱きついて大喜び。クールな表情で大和と距離を取った近藤は「試合はよかった、ものすごくよかった。しかもお前結果出したな。おめでとう」と言って早々に引き揚げようとする。だが、大和は「近藤さん! この先に行きましょう! 次のアジア(タッグ)俺たちが行きましょう!」と猛アピール。
近藤は「お前、ちょっと落ち着けよ。いまアジア誰が持ってるか知ってるか? ビッグダディだぞ。絶対勝てるわけねぇよ。俺らジュニアタッグ2位だぞ。会社が認めるわけねぇよ」と乗り気じゃなかったが、結局大和が強引に押し切り、「会社が認めたら」という条件付きで近藤もアジアタッグ挑戦を了承。観客も大歓声で近藤&大和のアジアタッグ挑戦を後押しした。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ
●中之上靖文
7分18秒 逆エビ固め
○曹駿
▼第2試合 6人タッグマッチ
NOSAWA論外/MAZADA/○FUJITA
8分55秒 サスケだましセグウェイ→エビ固め
稔/ヘイト/●歳三
▼第3試合 シングルマッチ
●KAI
15分08秒 クロスアーム式原爆固め
○大和ヒロシ
▼第4試合 6人タッグマッチ
太陽ケア/曙/●BUSHI
9分18秒 ウエスタンラリアット→体固め
TARU/レネ・デュプリ/○ランス・ケイド
▼第5試合 6人タッグマッチ
船木誠勝/鈴木みのる/●渕正信
20分04秒 回転式足折固め
河野真幸/浜亮太/○真田聖也
▼第6試合 タッグマッチ
○小島聡/カズ・ハヤシ
22分04秒 ラリアット→体固め
諏訪魔/●近藤修司
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